睡眠と一口にいっても、深い眠りもあれば、まどろむような眠りもあります。
睡眠の状態は、脳波の現れ方から、二つのタイプに分けることができます。ひとつは「レム睡眠(急速眼球運動を伴う眠り)」、もうひとつは、レム睡眠ではない眠りということで、「ノンレム睡眠」と呼ばれています。
レム睡眠では、その名のとおり、時々まぶたの下で眼球がきょろきょろと動くことがありますが、筋肉の緊張はゆるみ、体はぐったりしています。
しかし、大脳の活動は比較的活発です。これは、大脳の未発達な生物の眠りに似た古い型の眠りといえます。
一方、ノンレム睡眠では、大脳も休息状態になります。必要に応じて、さまざまなレベルで大脳を休息させ、その機能の回復を図っています。
ノンレム睡眠は、大脳の発達とともに獲得された新しい型の眠りなのです。

では、なぜレム睡眠のような古い型の眠りが私たちにもあるのでしょうか。
それは、ノンレム睡眠で活動レベルが下がった脳を活性化して、目が覚めた後にスムーズに活動できるようにするには、都合がよい眠りだからです。
つまり、レム睡眠は「脳を覚醒させる眠り」、ノンレム睡眠は「脳を休ませる眠り」といえます。
このようなふたつの眠りをうまく組み合わせることで、大脳はコントールされています。

ノンレム睡眠とレム睡眠を組み合わせたひとつのサイクルを「睡眠単位」といいます。1単位の長さは、年齢差や個人差がありますが、平均90分で、一晩に4~6単位現れます。